【メモ】法律等のおける小中高の学校図書館と大学図書館の違い~学校図書館法の冒頭を中心に~
<本記事の内容>
1.はじめに
昨日、更新した高知県立大学の大学図書館の蔵書除却問題の記事:
で、法律や文科省の出した文書で、大学図書館の位置づけを取り上げました。
件の問題のせいか、私のTwitterのTLに最近、2014年の大阪の学校図書館に関するニュースがあがってきています:
↑の大阪の府立高校における問題の概要は、以下のようになっています。
府立高校の約2割にあたる24校の図書館が、昼休みや放課後などに生徒が利用できない「開かずの図書館」状態にあることがわかった。2009年の行政改革で、専任の学校司書が廃止され、業務を割り振られた教職員の手が回らないことが原因だという。
学校司書の専任としての配置廃止の問題は、読者各位に上のリンクからお読み頂くとして、本記事では、法律等における小中高の学校図書館と大学図書館の違いに関して、さらっと、学校図書館法の最初のほうを読み、メモ程度に書きとどめたいと思います。
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同人誌を出す、その裏側の話 ~サークル「仲見研」の場合~
Twitterのほうで昨夜、軽くご報告したましたとおり、秋の新刊を入稿しました。頒布は、来月の9月30日にある関西コミティア53の予定です。暫定的ですが、下の記事で表紙の画像を公開しております。ご覧ください:
【'18.8.8_1305更新:お知らせ】同人誌『学術系ニュース』'18年10月秋号の表紙公開 - 仲見満月の研究室
秋の新刊は、追加補足の記事を書く間、予定していた印刷所のキャンペーンを逃してしまい、印刷代を変更せざるをえませんでした。その関係で、当初より1冊100円アップになり、イベント頒布価格は800円となりました。とうか、ご了承くださいませ。
山の日前後から、秋の新刊の校正をしていた関係で、ブログ群の更新が止まっておりました。実は他にも抱えている用事や作業はあるのですが、あまり更新をしなくなってしまうと、私は今までの感じからすると、ブログの書き方を忘れてしまうんです。以前の書き方を取り戻すのに、過去の記事を見ながら項目立てを新しい記事に取り込んで、テーマに合わせるとか、やってきました。
学術系のネタはたまってはいるものの、情報の整理や調べが追いついていないため、今回は日記を中心に書いている、「灰だらけ書庫」を更新することにしました。本日の話は、タイトルどおり、同人誌を私が出している裏側の話をしたいと思います。
弊サークルの同人誌『なかみ博士の術系ニュース』、今年の春号からは、表紙や本文に、本格的に看板犬「博柴」(はくしば)が登場しています。「博柴」には、赤毛の柴系・仲見ケンのほか、実は黒柴の相田ハナも存在し、いずれ、誌面や特典に出す予定でおります。
言わずもがな、私は犬のなかでも、柴犬とその系統の見た目の個体が好きでして。育った家にも柴系のイワンコ(仮名)を飼っていました。博柴を同人誌のイラストに入れているものの、なかなか、生き物を描くのは大変でした。コマンドで同じポーズをさせるにも限界はあるわけです。その昔、夏休みの工作か何かで、イワンコの絵を描こうとして、ずっとお座りしていてもらうのも、過酷。今のように、スマホやデジカメのように写真を気軽に撮って、それを見ながら描くのは難しい時代でした。フィルムつきカメラで撮影後、現像された写真が届くのに、数日はかかっていた頃でした。
今は気軽に写真を撮れる時代にはなりましたが、欲しいポーズをとってもらうのも、大変です。そういうわけで、柴犬の人形やフィギュアを見かけると、買い集めて、それらを見ながら博柴のイラストを描いています。100円ショップのセリ○、カプセルトイの生き物シリーズが、作画を助けてくれました。
続きを読む北方の旅行記漫画、同人誌2冊を紹介する~『はととダム in フィンランド』&『ホクサイと網走さえ行けば』~
こちらのブログ、ご無沙汰しておりました。さて、先月に買って、読んだ漫画同人誌をピックアップして、レビューしていくぞ!ということで、忘れないうちに、記録しておきたいと思います。
1.『はととダム in フィンランド ついに来た!真冬の北欧編』、ECHOL project、2018.5.20
関西コミティア 52の新刊。関西住みのシナリオライターとゲームクリエイターが、招待されたフィンランドのYukiconなる総合オタクイベントに行った際の、旅行記漫画です:
著者は、玻都もあさん、ダムるしさんのコンビ・サークル(詳細プロフィールは、ECHOL -残響観測所-参照)。表紙は見てのとおり、ファンシーで、のほほんとした感じ。鳥類がお好きだそうで、擬人化ならぬ擬鳥化された人物達と一緒に、読者は真冬のフィンランドはヘルシンキを回ります。口絵がカラーで、行きのビジネスクラスの飛行機内、旅先のフィンランドのスーパーや、建物まで、写真つきで、モノクロ漫画では伝わりにくい様子が分かります。
出発前は、二人とも、フィンランドといえば、ムーミンやヘヴィメタ(うろ覚え)しかイメージがないという…。冒頭のサルミアッキに、インパクトを全部、持っていかれそうになりました…。旅のなかで、リコリスまで出てきたところは、ヘタリアの影を感じました。
ところで、Yukikonはクリエイターのトークショー、会場からの質問のイベント、別の日はサイン会があり、また同人誌即売会のようなものもある感じ。何となく、ジャパン・エキスポっぽい。当日、ペンタブのペンを忘れたダムるしさん、大変なことに…。
あとは、立ち寄った画材の販売コーナーでは、面積を大阪・梅田のロフトや東急ハンズみたいなところに喩えられ、一気に私は日本のローカルな感覚に引き戻されました。お土産を買う場面では、ご家族が映画『かもめ食堂』がお好きで、ゆかりのあるレストランで食事(日本の味噌汁が出てくる)や買い物をしたり、最終日にバンドグッズのあるショップに行って店主と意気投合したり、ところどころ、お腹いっぱいになる内容でした。
食べ物は、獣肉の入った伝統料理、ハンバーガー描写が、おいししそうでした。本記事で紹介する、もうひとつの旅行漫画より、ホカホカした様子の料理描写や、パンズがふかふかしているようでした。
ほか、こだわりの万年筆や、出発前の衣類の見極め方など、細々と気になる人には、たまらなくて、そそられる話もあります。ぜひ、頒布される即売会に行って、お手にとってみて下さい。ついでに、Kindleで配信されている既刊同人誌をリンクしておきます↓
はととダム in USA カリフォルニアでサイン会!?編[Kindle版]
2.鈴木小波『ホクサイと網走さえ行けば』、パコキリン、2018.5.5
ヤンマガサードで連載中の漫画『ホクサイと飯さえあれば』のスピンオフ的な1冊。こちらは、即売会に行けず、書店で購入。主人公の山田ブン(表紙画像の中央)と、友人の飛田さん(同画像の右下)が、冬の北海道に行き、網走を中心に旅するお話です。
表紙は、るるぶ、まっぷるなど、旅行ガイドのムック本みたいで、心惹かれました。
網走監獄の内部を見学する場面では、見開きを効果的に使っていて、圧巻。ガイドの人と行った、流氷ウォークは、飛田さんの心がサイズの合わないスーツを皮切りに、ポキポキ、折られてました。
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