なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)

~仲見満月が言葉を折る灰色の部屋~

≪看板≫サブのブログ作ってみました~はじめに~

「仲見満月の研究室」が表に当たり、こちらは奥の「資料庫」。大学院を出た後、就職活動で燃え尽きてしまい、夜型になった「真っ黒」博士の管理人が、書棚から取り出した本を運んで、かつての自分の一部であった灰の積もった机を振り払い、腰掛けては一冊ずつ、本を開いては書きものをする。少し、湿っぽい場所です。

 

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表の「研究室」が大学院の諸々をテーマにしているのに対し、こちらの「資料倉庫」では、「研究室」のジャンルを超えた幅広い文学や作品のレビュー、学校教育や家庭に関する社会問題とか、福祉問題とか、健康、メンタルヘルスなどに関する本の紹介、あるいは「患者」になった管理人の体験談、それに関連したライフハック、たまに「真っ黒」博士のダークな心の内を置き書きする予定。

 

雰囲気は、窓はあるけど日常的に降雨で湿っぽく、蔵書は重たくて、ダークながら、それらを笑い飛ばすような、軽い口調でもあったりする。時に感傷的な気持ちに、訪れた人を誘うかもしれません。

 

表ブログに対し、裏ブログは気ままな更新にする予定です。どうか、気長にお付き合いいただけたら、と思います。

【レビュー】神戸遥真『休日に奏でるプレクトラム』と『休日に恋するプレクトラム』~マンドリンと社会人サークルの小説を読む~

久々に読んだ本の感想をまとめておきたいと思います。2020年5~6月期は、楽器のマンドリン演奏の社会人サークルが舞台の小説シリーズです。

 

  • 1.第1作の『休日に奏でるプレクトラム』を読む
  • 2.第2作の『休日に恋するプレクトラム』を読む
  • 3.シリーズ全体を読んでのコメント~おわりに~

1.第1作の『休日に奏でるプレクトラム』を読む

:シリーズ第1作は、メディアワークス文庫から商業書籍として出ています。物語は、主人公の花崎未奈が大学サークルで練習や運営によるトラブルでマンドリンを離れた後、就職した会社の上司・堂ノ上によって社会人マンドリンサークルに引っ張ぱりこまれたところから始まります。彼女は、仮加入してから半年後の演奏会の成功を目指し、また苦い思いをした大学時代のサークル活動にリベンジするためにも、上司に「青春のやり直しをしてはどうか?」とすすめられるシーンが出てきます。また、未奈が入ったサークルには問題が1つありました。それは、以前にリーダーをしていたメンバーが辞めた際、演奏のクオリティが下がるのを指摘したコントラバス担当の真咲がしばらく練習に出ていなかったこと。彼女を復帰させることを目標に、まず堂ノ上はコミュニティ祭での演奏を成功させるよう、主人公に説明します。

 

本作の中には、マンドリンの歴史や、前半の山場であるコミュニティ祭で弾かれる曲の解説や、オーケストラ形式でのマンドリン演奏者の席順など、丁寧に掛かれています。初心者の方でも読みやすい!主人公のいる会社はITシステム分野で、残業や納期の話が出てくるのは、ちょっとキツかったです。

 

 

2.第2作の『休日に恋するプレクトラム』を読む

続いて、第2作の「恋するプレクトラム」のほう:

休日に恋するプレクトラム

休日に恋するプレクトラム

 

あとがきによれば、第1作の売上が振るわなかったせいか、商業書籍として出してもらうことが難しかった事情があるとのこと。私が読んだのは、bccksから出ているプリントオンデマンド(POD)の紙版です↓

bccks.jp

BCCKS / ブックス - 『休日に恋するプレクトラム』神戸遥真(著)、井田千秋(イラスト)著

このほか、アマゾンのKindleなど、電子書籍の配信中の様子です。

 

前作が「主人公の未奈マンドリン好きの上司に誘われ、社会人演奏サークルの賛助会員で、演奏会を目指す話」。それに対して今作は、サークルに正式加入後の未奈とその周りの恋模様が変化していくほうに焦点が当てられ、タイトルどおりの内容でした。「恋の群像劇」と呼ぶに相応しい進行では、マンドリン一筋の堂ノ上と主人公の未奈未奈と職場の後輩の高峰、サークルのギター担当の大学生とコントラバス担当の真咲。季節は、夏を過ぎ、秋から冬へ向かう。「果たして、それぞれ思いは実るのでしょうか?」といったところ。

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食欲解消の置き換え行為を試みてトラウマ記憶を引き出した話~2020年6月9日の日記~

6月7日、サークル参加していた2つのWeb即売会が終わった。その少し前から「次の同人誌、何の特集にしようかな?」と考え始めている。いくつかの案は、私の精神が再び崩れてしまったせいで、見送りになった。今まで書いてきた記事で、纏められるテーマを設定し、少し書き下ろすくらいでしか出せない。それくらい、今の私は心が苦しい。積ん読にした本、録画ドラマも見られなかった。今日はこの日記を書くことを除き、あまり頭を使わない方向の作業をしながら、やっと、ドラマの『路~台湾エクスプレス~ | NHK 土曜ドラマ』第2回を視聴できた。

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