【レビュー】雨宮処凛『14歳からわかる生活保護』
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<ひとこと>
十四歳には高度な内容だと思いました。成人後、読んだ方が生活保護の事情は分かりやすいかと思います。
感想として、日本の制度は古いままで柔軟性に欠けていると、第3章の受給者Aさんの話を読んで実感しました。Aさんは夫のDVを逃れ、子供二人を連れて引っ越し、児童相談所等にも子供のことを連絡します。しかし、離婚成立前、夫が居場所を知り、子供二人を連れ去ってしまいました。こうなると、婚姻関係のままなので、DV夫から児童相談所も子供の保護するために動けません。また、Aさんが生活保護者のためか最初、離婚裁判で夫に親権が行く判決になってしまうという。読んでいて、憤った体験談でした。