おつかいミッション失敗~ヘアスプレーで凹んだ話~
家族に頼まれた「おつかいミッション」。それは、ヘアスプレー。いつも、化粧品がなくなると、空き容器を持参し、ドラッグストアに行き、売り場で照合して購入していたのです。または、スマホのカメラで空き容器を撮ってから、お店に行っていました。
今回は自分の用事のことで、準備中に頭が満たされてしまい、自宅を出発。バスに乗ってから空き容器を持っていないことに気がつきました。化粧品のブランドとシリーズは記憶しており、自分の用事後、対象のブランドのコーナーへ向かいます。
ズラッと並んだヘアケアの化粧品が各種並ぶ売り場。そのブランドのヘアムース、ヘアスプレー、ヘアワックスの容器は、どれもモノクロのパッケージ!おまけに、ハードも、ソフト&ウェットも、ミドルも、どれも同じに見える黒と白のツートンのデザイン…。
どうやって、見分けろっつーねん💢
ジョ●ョシリーズに出てくるような、おしゃれなブランドを名乗るくせに、容器のデザインに多様性がないのには、少し、ガッカリしたよ…。他のメーカーみたいに、中身の固さによって、容器の色を変えなよ!
依頼者の身支度風景を想起させつつ、中身の噴霧物はハードだと勝手に思い込み、スプレー缶を鷲掴んで、レジにゴー!お会計を済ませて、次の目的地へ私は向かったのでした。
帰宅後、依頼者に見せたところ、
「それ、ヘアセットのフォームだよ」
と言って、その人は洗面台から空き容器を持ってやって来た。私が買ってきたものは、吹き出し口が針のように突き立っているが、空き容器の吹き出し口は、制汗スプレーと同じく、押しボタンが出ているタイプのものだった。
ここまできて、凹み出した私は、すまん、すまんと謝り続ける。すると、依頼者はへたりこんだ私の正面の扉を開き、洗面台が現れた。その鏡のわきの籠には、件のブランドのヘアスプレーの空き容器と、私が買ってきたものと同じフォームの使いかけの缶が一本ずつ、立ててあった。どうやら、依頼者も間違えて買ってきたことがあるらしい。
「まあ、スプレーもフォームも、同じデザインの容器だし、大した問題じゃないよ~」
と、軽くフォローしている。そうなの?ヘアフォームで、あなたはいいのかい?
時間に追われる毎朝、あなたは洗面台に立って、髪型を整える時、フォームでねとつく両手を洗う手間が増えるんだよ。スプレーだったら、ひと吹きでヘアセットが終わるんだよ?スプレーだったら、その後すぐ、玄関から飛び出して、行ってきます!って言えるんだよ!
そう口に出してみたものの、依頼者のその人は、気にしない様子で寝る支度を始めました。
本日のミッション失敗により、次回からは空の容器を持っていくか、スマホに写真を保存し、売り場で照合する方式を遵守することに致しました。傷の浅いうちに、ここに失敗原因とその後の経過を記録しておくことにします。