なかみ・みづきの灰だらけ資料庫(書庫)

~仲見満月が言葉を折る灰色の部屋~

【レビュー】山田ズーニー『「働きたくない」というあなたへ』

ハードカバーのバージョンを昔、教育関係の勤務先で読みました。以後、自分で文庫を買って読み、感想を書いてみました。 

 

 

<ひとこと>

仕事は、自分と社会をつなぐ存在である。そして、仕事は辛くとも、人から頼りにされるたり、感謝されることである。「楽しい」ことのほうが少ないのだ―。私が本書から読み取ったのは、以上のことでした。私自身、現在は無職の状態を過ごしております日中、一人で家にいると、不安で不安で仕方がなかったことがあり、まあ、こういうブログを始めたわけです。それは、社会とのつながりが切れたからだったのだと。「働きたくない」けれど、自分なりの仕事を見つけて、頑張るための答えを頂いた本でした

【レビュー】雨宮処凛『14歳からわかる生活保護』

 レビューのトップバッターとして、こちらからいきましょう。

14歳からわかる生活保護 (14歳の世渡り術)

14歳からわかる生活保護 (14歳の世渡り術)

 

 

<ひとこと>

十四歳には高度な内容だと思いました。成人後、読んだ方が生活保護の事情は分かりやすいかと思います。

 

感想として、日本の制度は古いままで柔軟性に欠けていると、第3章の受給者Aさんの話を読んで実感しました。Aさんは夫のDVを逃れ、子供二人を連れて引っ越し、児童相談所等にも子供のことを連絡します。しかし、離婚成立前、夫が居場所を知り、子供二人を連れ去ってしまいました。こうなると、婚姻関係のままなので、DV夫から児童相談所も子供の保護するために動けません。また、Aさんが生活保護者のためか最初、離婚裁判で夫に親権が行く判決になってしまうという。読んでいて、憤った体験談でした。

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